お知らせ

ご挨拶

よく、現代はストレス社会だ、と言われます。
一方で、今の世の中は、10年前、20年前に比べて格段に便利になりました。
しかし、ただで便利になったわけではありません。
便利さや快適性を支える為の負担やストレスも増えてしまいました。
世の中が進歩し、便利になればなるだけ、その分苦労し、ストレスを溜め込むことになる人が増えていかざるを得ないのが現代社会なのだと思います。 加えて、効率性を求める社会は、常に明るく、前向きで、決して立ち止まる事のない人物像が理想とされています。

常時全力疾走。

これでは心身ともに疲れます。

そのような時に、何となく気力が湧かない、気分が沈む、集中力が落ちた気がする、何となく仕事が捗らない、眠れない、不安で仕方がない・・・・ こういった症状が現れることは珍しくありません。
周囲の人から見れば些細な事柄に思われるかもしれませんが、当事者にとっては深刻な問題であることもしばしばです。
逆に、当事者がこれらの症状を軽視していたり、自分は弱い人間ではない、と思おうとするあまり、敢えて目を背けていることもあります。
何をもって「強さ」「弱さ」とするかにもよりますが、どちらの性質も状況に応じて長所にも欠点にもなるものです。

結局のところ大切なのは、困っているのかどうか、という事なのです。

例えば、気分の浮き沈みは、主観の問題です。
数値化して、比較し、軽重を問うことの出来る性質のものではありません。ただ、誰にとっても、困っていれば、それは辛い事です。そのような時、何らか困っている事があれば、意外にも治療が役に立つことがしばしばあります。全ての診療日において、精神保健指定医(厚生労働省指定)、精神科専門医、専門医指導医(日本精神神経学会認定)の資格を有する医師により、奇をてらわない標準的な治療を行っています。
微力ながら、患者さんのお役に立てれば幸いです。

コンセプト